通常の白内障手術では「単焦点」の眼内レンズを使用します(乱視矯正レンズも保険診療内で使用可能なレンズですので、ここに含めます)。
手術前に、遠くが見たいか、近くを見たいか決める必要があります
手術前に「遠くが見えるようになりたい」と希望して眼内レンズを選んだ場合、遠くは見やすくなりますが、手元にはピントがあいません。見えるところは見えるが、見えないところは見えない、ということをしっかり理解しておく必要があります。ピントがあわないところを見るためにはメガネが必要であることを知っておいてください。
ピントの合いにくさはメガネで補いましょう
「視力があがる」=「見やすくなる」ではありません。視力検査の結果が良くなっても、ピントの合う位置がしっくりこないと見え方に不満を感じることもあります。生活スタイルに合った眼鏡の処方が必要です。手術後1か月程度でどのような眼鏡が必要か相談させていただきます。
使用する眼内レンズの選択はとても繊細なため、手術前に想定していた「ピントの合う位置」と手術後の結果が微妙にずれることもあります。この場合も眼鏡で微調整をすることになります。
乱視矯正用の眼内レンズ
強い乱視のある方は、手術前の検査結果を参考にして、特定の条件を満たす場合は乱視矯正用の眼内レンズを選択することがあります。