白内障手術後の見え方

手術の翌日、眼帯を外すと、これまでの見えにくさが解消され、明るく、見やすくなっているはずです。

白内障手術では、遠方か、手元か、どちらを良く見えるようにするか、選ぶことができます。

ここでは手術後の見え方をどう選択するか考えてみます。

大事なことは2つ

1. 手術前に手術後の見え方のイメージをしっかりさせておくこと

2. 見えにくさを感じたら積極的に眼鏡の使用を考えること

白内障について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。

通常のレンズについて(単焦点レンズ)

通常の白内障手術では「単焦点」の眼内レンズを使用します(乱視矯正レンズも保険診療内で使用可能なレンズですので、ここに含めます)。

手術前に、遠くが見たいか、近くを見たいか決める必要があります

手術前に「遠くが見えるようになりたい」と希望して眼内レンズを選んだ場合、遠くは見やすくなりますが、手元にはピントがあいません。見えるところは見えるが、見えないところは見えない、ということをしっかり理解しておく必要があります。ピントがあわないところを見るためにはメガネが必要であることを知っておいてください。

ピントの合いにくさはメガネで補いましょう

「視力があがる」=「見やすくなる」ではありません。視力検査の結果が良くなっても、ピントの合う位置がしっくりこないと見え方に不満を感じることもあります。生活スタイルに合った眼鏡の処方が必要です。手術後1か月程度でどのような眼鏡が必要か相談させていただきます。

使用する眼内レンズの選択はとても繊細なため、手術前に想定していた「ピントの合う位置」と手術後の結果が微妙にずれることもあります。この場合も眼鏡で微調整をすることになります。

乱視矯正用の眼内レンズ

強い乱視のある方は、手術前の検査結果を参考にして、特定の条件を満たす場合は乱視矯正用の眼内レンズを選択することがあります。

免許更新には視力検査で一定の基準を満たす必要があり、手術後でも眼鏡が必要になる場合があります。

普通免許で必要な視力は

・両目(両眼)で0.7以上、かつ、片目(片眼)でそれぞれ0.3以上

手術後の見え方

多焦点眼内レンズ

1. 多焦点眼内レンズとは

通常の単焦点レンズを使用する白内障手術では「ピントの合う位置が狭くなる」という欠点を避けることができません。例えば遠くが見えるように眼内レンズを決めると、手元は必ず見えにくくなり、メガネが必要になります。

このピント合わせの問題をある程度解決してくれるものが、多焦点眼内レンズです。手術方法は従来の白内障手術とほぼ同様ですので、安全性も違いがありません。

「遠方」と「手元」の2か所にピントの山がある見え方をイメージしてください。

2. 多焦点眼内レンズで知っておくべきこと

夜間の車のライトや街灯がややにじんで見えることがあります。夜間運転することの多い方には不向きな場合があります。

乱視を矯正する効果はないため、乱視の強い方では術後やはり眼鏡かコンタクトレンズを使う場合があります。

こまかい見え方が気になる方は向いていません。

基本的には両眼の手術が必要です。

3.多焦点眼内レンズの手術費用

健康保険が適用されず、全額自己負担です。

費用には手術前の検査、手術費用、レンズ代、薬代、手術後1か月後までの診察代が含まれます。

詳細は外来受診時におたずねください。

まゆずみ眼科医院は白内障手術により、「美しい景色」をふたたび楽しむお手伝いをいたします