「リジュセアⓇミニ」は成長に伴う近視の進行を抑制する点眼薬です.
小児の成長に伴う軸性近視の抑制を目的とし、これまで低濃度アトロピン製剤のマイオピンを処方しておりました。2025年4月に参天製薬から「リジュセアRミニ点眼薬」が販売されました。主成分はマイオピン0.025と同等で、当院もマイオピンの取り扱いを終了し、リジュセアミニに切り替えました(マイオピンと同様自由診療の扱いです)。
「児童の近視進行抑制」のもう一つの治療法、オルソケラトロジーは下のリンクから参照してください。
リジュセアⓇミニの特長
副作用の少ない近視抑制薬です。
- 眼軸の伸展を抑え、眼軸の進展に伴う近視の進行を抑制します
- 日中の光のまぶしさに影響を及ぼさないため、サングラスもほぼ不要です。
- 目の遠近調節機能(手元を見る作業)に殆ど影響を与えません。
- 近見視力の低下に殆ど影響を与えず、更に累進屈折眼鏡も不要です。
- 毎日就寝前に1滴点眼するだけの、非常に簡単な治療法です。
- 目薬薬は両眼用で1日1本ずつの使い切りです。
リジュセアⓇミニ治療の詳細
対象は6歳以上、軽度~中等度(-1D~-6D)までの児童
一定期間以上の継続が推奨されます。
就寝前に必ず1滴点眼してください。
3ヶ月ごとに診察・検査を行い、眼軸長、視力、近視の程度を判定します。
治療効果判定のほかに合併症が生じていないかのチェックも行いますので、予定された再診期日を守れない傾向がある場合は、治療を打ち切ります。
リジュセアⓇミニの安全性
1回ごとの使い捨てタイプの容器に入っているため感染のリスクが抑えられています。
報告されている副作用
羞明(まぶしさ) 5%以上
霧視、視力障害、瞳孔異常、頭痛 1~5%
リジュセアⓇミニの費用
- 検査代1,000円
- 目薬代4,380円一か月分
- 目薬代 オルソ併用3,950円オルソの治療中の方むけ割引
以上、いずれも税込み。
およその目安です。
- 初回は検査代+目薬代1本分で5,380円(税込)
- 2回目以降は検査代+目薬代3本分で14,140円(税込)
注意
- 点眼に伴う合併症の治療はすべて実費負担です。
- 近視進行抑制以外での診察はかならず別の日に受診していただきます。たとえば定期検査の日に、花粉症も診察、ということは行いません。
- 患者さんの都合で治療が中断になる場合、いかなる理由であっても返金はいたしません。医師の判断で中止する場合は個別に対応いたします。